平屋
ABOUT
平屋とは、2階以上のスペースがなく、1階部分のみで居住スペースが完結する家。伝統的な日本家屋では主流だった平屋ですが、現代社会では都市部に人口が密集し、限られた土地の中にたくさんの住居を建てなくてはならない状況の中で、2階建てや3階建ての住居が主流となりました。
「昔ながらの家」というイメージのあった平屋ですが近年、若年層や子育て世代の間で平屋に人気が集まっています。国土交通省の『建築着工統計調査』によれば、着工戸数うちの平屋の割合は、2012年の6.8%から2020年の11.2%まで増加しています。新築住宅の10件に1件は平屋が建てられているんです。
平屋の人気のヒミツをお伝えしていきます!
FASCINATION
1.ワンフロア完結
2階がなく、ワンフロアで生活空間が完結する平屋。
家事動線が短くなることで、生活を楽にできるだけでなく、毎日の時間の節約にもつながります。
また、将来の老後の暮らしを考えて平屋を選ぶ若い世代も増えています。
2.コミュニケーション
2階建て住宅を比べて家族との距離が近いため、顔を合わせる機会が多くなり、必然的にコミュニケーションが多くなります。
子どもが2階にこもって出てこない…なんてこともなく、自然とリビングに集まって会話を楽しむことができます。
3.メンテナンスコストが割安
マイホームは建てた後もメンテナンスにお金がかかります。
平屋は2階建てと比べて、屋根や外壁の補修の際に高い足場を組む必要がないため、足場代を節約できます。
構造もシンプルになることが多いため、メンテナンス項目自体少なくなり、その分コストを抑えることができます。
4.外空間とのつながり
家の形状を「コの字型」や「ロの字型」にすることで
外からは見えにくいプライベートな中庭をつくったり、
大きな間口を作ることで、室内にいながら屋外を感じられる
開放的な空間を作ることができます。
ガーデニングを楽しんだり、
お子様やペットの遊び場としても活躍してくれます。
5.耐震
平屋は2階建てを比べて構造がシンプルなため、
地震による震動の力が分散されやすく、倒壊のリスクを抑えられます。
また、2階部分の重さがなく、高さもないため、
揺れが大きくなることなく、建物への負担も抑えられます。
6.デザイン性
2階部分の重さがないため、荷重を受ける柱が少なく済みます。
LDKなどは、柱の本数を抑えて抜け感のある空間に仕上げることもできます。
また、2階建てに比べて天井を高くできるのもポイント。
天井を高くすることで高窓を配置したり、
大きめの照明やファンを設置しても◎
建築家ならではの、土地のデメリットを活かしたプランも魅力のひとつです。
ANXIETY
不安その1 広い土地が必要?
希望の広さや部屋数が、必要な土地の広さに直結してしまうのも平屋の特徴。
家を建築する際は建蔽率(けんぺいりつ)という、土地の中で家を建てられる面積の割合を考えないといけません。建蔽率は地域ごとに異なりますが、大体40~60%程度だと言われています。
たとえば、建蔽率60%の地域で延床面積30坪の平屋を建てる場合、必要な土地の広さの目安は約50坪となります。2階建てであれば、同じ延床面積でも、約25坪程度の土地で家を建てることが可能になってきます。
「広い土地を購入するのは難しい…」という場合は、できるだけコストを抑える工夫をしてみましょう。窓の数を減らす、部屋同士の間仕切りを減らす、フェンスや門扉を設けないオープンな造りにするなど、建築にかかる費用が大幅に抑える工夫を提案させていただきます。
不安その2 水害が心配…
平屋には上層階がないため、豪雨や洪水の時に2階に避難することができません。
また、生活スペースがワンフロアに集約しているため、浸水が起これば家具や家電がすべてダメになってしまいます。
平屋を建築する際に、基礎を高くしたり、防水性の高い塀で家を囲んだりするなどの対策や、ハザードマップを確認し、災害が起きやすい地域かどうかを見ておくことが必要になります。
不安その3 防犯対策が必要?
平屋はすべての窓と出入り口が1階にあるため、空き巣に狙われやすいというデメリットがあります。
侵入者を防ぐには、間取りやエクステリアに工夫をすることが有効です。
門扉やフェンスを設置する場合は高さのあるものを選びましょう。
侵入しやすい窓を作らず、高窓にしたりするなど間取りの面でも防犯対策が可能です。
20’s
「平屋って高いんでしょ?」
弊社20代スタッフの友人の一言です。
実際、平屋は高いというイメージを持たれている方は少なくないかもしれません。
HACHIYAでは、無理なく暮らしていけるご提案を心がけています。
こちらではHACHIYAで平屋を建てて、賃貸暮らしから快適な平屋ライフを手に入れた20代ご家族のお家をご紹介します。
No.1
収納はすっきり、
こだわりのオープンキッチン。
愛知県20代 3人家族 延床34坪(敷地95坪)
外観
片流れの屋根がシャープな印象の外観は真っ白なぬり壁で仕上げシンプルに。屋根には13kWの太陽光パネルを搭載し、省エネな暮らしも実現しています。
オープンキッチン
お子様がどこにいても目が届く奥様こだわりのオープンキッチン。冷蔵庫や電子レンジなどはすべて扉の中に収納。中が見えないように乳白色のアクリルを使って目隠ししたのもポイントです。下がり天井には無垢の杉板がアクセントに。
No.2
30坪とは思えない、
中庭とホールで開放的に。
愛知県20代 3人家族 延床30坪(敷地80坪)
中庭ウッドデッキ
リビングと寝室から出られる中庭部分のウッドデッキ。リビング側には軒を設けてレッドシダーの板張りがアクセントに。室内の天井が外まで続いているかのような錯覚で、空間に開放感をもたらし、実際より広く見える工夫が施されています。
ホール
廊下部分にあたるホールの空間は、通常の廊下よりもかなり広々。中庭側に配置された窓からは心地よい日差しが入り込みます。ここにデスクを置けば、お子様のスタディスペー
No.3
3世帯が暮らす、
バリアフリーな1.5階建ての平屋
愛知県20代 7人家族 延床59坪(敷地99坪)
ビルトインガレージ
車いすの家族が雨の日でも車から乗り降りしやすいようにインナーガレージを設けました。スクエアなフォルムを立体的に重ねて、シンプルながら迫力のある佇まいとなっています。
オープンなラバトリー
家族みんなが使いやすいように洗面ボウルの下はしてあり、高さも調整されている。建築家の提案で天窓が設けられているので、朝日が差し込んでとても気持ちがいいそうです。
FLOOR PLAN
ワンフロアで完結する平屋の間取り。実際どんな間取りにすることが可能なのか。
ここではHACHIYAの建築家が描く、生活動線やレイアウトを考えたお洒落な平屋の間取りを4つご紹介します。
最もスタンダードな「長方形」の平屋。I型の平屋は構造材が少なくて済むため、比較的フレキシブルに自由な間取りが可能になります。
L型の平屋では縦と横の空間を分けられるため、外の視線を上手く遮りながらも、中庭などの屋外空間を生活の中に溶け込ませ、開放的な平屋をつくることができます。
コ型の平屋は、中央の中庭を建物で囲む形になります。建物で中庭が囲まれるため、プライベートな空間が確保しやすく、どの部屋からも中庭を見渡すことができる見通しの良い家にすることができます。
外部の視線をシャットアウトしているため、プライベートな空間でガーデニングを楽しんだり、ゆったりとした時間を過ごすことができるのが「ロの字型」の平屋の特徴です。